輸出が好伸で今期も増収増益 総還元性向100%以上へ引き上げ

続いで今期(26年3月期)の業績を押さえましょう。中間期までで売上高は前年同期比7.0%増、営業利益は同9.4%増と好調でした。オークションの出品台数が同15.9%増、成約台数が同8.9%増と伸長したほか、手数料の値上げも貢献しました。国内は中古車の登録台数が前期並みにとどまった一方、輸出は同15%増と活況でした。

好調な中間決算を反映し、通期の見通しは上方修正されます。上方修正は第1四半期にも実施しており、期首予想比で営業利益は16億円の増額です。上期の進捗率は修正後で売上高が48.3%、営業利益が50.0%と、取り組みもおおむね順調なようです。

【ユー・エス・エスの業績予想(26年3月期)】
・売上高:1118億円(+7.5%)
・営業利益:574億円(+5.9%)
・純利益:396.5億円(+5.3%)
※()は前期比
※同第2四半期時点における同社の予想

出所:ユー・エス・エス 決算短信

ユー・エス・エスは今期から株主還元をさらに強化しています。28年3月期まで配当性向は55%から60%以上に、自社株買いを含めた総還元性向は80%から100%以上に引き上げる方針です。

総還元性向100%は、利益の全額を株主に振り向けることを意味します。利益の成長が続けば、ユー・エス・エスの株主還元はさらに高まることが予想されます。