「つみたて投資枠」購入額は50万円未満が最多、平均約70万円

新NISAを始めたい、あるいは既に始めている人の中には他の投資家の運用状況を知りたい人もいるだろう。参考になるのが個人投資家5000人のリアルな運用状況を幅広く聞いた調査「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(日本証券業協会、2025年9月公表)だ。新NISAの利用状況についても詳しく開示されている。毎月コツコツと積み立てる「つみたて投資枠」の購入状況から見ていこう。

調査結果によると、2024年にNISA口座を開設した個人投資家のつみたて投資枠の年間購入額は「50万円未満」が30.8%と最多を占めた。

2024年のNISA 口座(つみたて投資枠)の有価証券総購入金額

2024年のNISA 口座(つみたて投資枠)の有価証券総購入金額
 

※2024年新NISA口座開設者

出所:「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(日本証券業協会)
 

次いで「100万〜150万円未満」が22.1%、「50万〜100万円未満」が18.9%。これらの結果から推計した平均購入金額は68.9万円だ。「つみたて投資枠」は年間の投資上限額が120万円であることを考えると、上限額まで使い切っていない投資家が多い状況がうかがえる。

年代別に見ると、65〜69歳が73.8万円と最も多く、次いで60〜64歳の71.2万円となっている。30代以下は68.1万円、40代は69.6万円、50代は67.9万円、70代以上は67.1万円となっており、世代間でも極端な差は見られない。

続いて成長投資枠の結果はどうだろうか。