潮目が変わった24年10月調査、借入金利「年0.5%超~年1.0%以下」が増加

さらに過去の調査結果をさかのぼると、「年0.5%超~年1.0%以下」の割合は2022年4月調査では37.7%を占めていたが、その後減少傾向となり、24年4月調査時には26.2%にまで減った。同時期には「年0.5%以下」が34.3%と最も多くなっており、低金利での借り入れが増加傾向にあった。

その潮目が変わったのが半年後の24年10月の調査結果だ。「年0.5%以下」は37.1%と2.8ポイントの微増であったものの、「年0.5%超~年1.0%以下」は36.4%と半年間で10.2ポイントも増加した。その前の24年4月調査では「年0.5%超~年1.0%以下」が26.2%、「年0.5%以下」は34.3%とその差は8.1ポイント開いており、「年0.5%以下」で借りている人の方が多かった。

しかし、24年10月調査では「年0.5%超~年1.0%以下」36.4%、「年0.5%以下」37.1%とその差は0.7にまで縮まる。そして25年4月の最新調査ではついに「年0.5%超~年1.0%以下」が45.2%と、「年0.5%以下」26.6%を18.6ポイントも引き離して最多となった。

つまり1年で最多の借入金利は「年0.5%以下」から、「年0.5%超~年1.0%以下」に逆転した。今後もこの傾向が続くのか、推移を注視していく必要がある。

●頭金なしで住宅ローンを借り入れている人はどのくらいいるのか。「「頭金なし」で住宅ローンを組む人の割合は? 借入金利にも影響する“融資率”の実態を探る【1400人調査】」にて詳報する。

調査概要 調査名:「住宅ローン利用者の実態調査 【住宅ローン利用者調査(2025年4月調査)】」 調査主体:住宅金融支援機構 公表日:2025年6月27日 調査期間:2025年4月30日~5月12日 調査対象:2024年10月~2025年3月までに個人向け住宅ローン※の借り入れをした1397人(全国20歳以上~70歳未満、学生・無職除く) ※借換、リフォームローン、土地のみローン、投資用ローン除く)