住宅ローン借入金利は「年0.5%超~年1.0%以下」が半数近くに

住宅金融支援機構が実施した最新の「住宅ローン利用者の実態調査」によると、過去半年間に住宅ローンの借り入れを行った人の借入金利の水準は「年0.5%超~年1.0%以下」が45.2%と最も多いことが分かった。前回の調査(2024年10月)と比較すると、この割合は36.4%から8.8ポイントも増加している。

借入金利の水準を表した図表
 
出所:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査 【住宅ローン利用者調査(2025年4月調査)】」
 

注目すべき変化は、「年0.5%以下」の超低金利での借入れの割合が37.1%から26.6%に10.5ポイントも減少していることだ。この点から日銀の金融政策の転換による影響が表れ始めていることが推察される。金融緩和政策から正常化への移行が進む中で、住宅ローンの借り入れ金利も上昇傾向にあることが読み取れる。

調査結果を詳しく見ると、年1.0%以下の金利(「年0.5%以下」と「年0.5%超~年1.0%以下」の合計)で借り入れている人が全体の約7割を占めている。依然として低金利環境が続いていることを示しているが、その中でも緩やかな金利上昇が進んでいることが分かる。