前月差プラス5.3、全国平均を大幅に上回る

四国の景気の先行きについて景気ウォッチャーたちはどう見ているのか。2025年6月9日に内閣府より公表された四国の5月の景気の先行き判断DIは47.9と、前月差プラス4.4。なお、全国平均の44.8と比較すると3.1上回る結果となり、全国で2番目に高い数値となった。

2025年5月景気の先行き判断DI

四国47.9(前月差プラス4.4)
全国44.8(同プラス2.1) 

家計と企業、そして雇用に関する景気の先行きについて四国の景気ウォッチャーたちの代表的なコメントを見ていこう。

その他小売[ショッピングセンター]「購入に慎重な部分はあるが、来客数は引き続き好調に推移しており、現状は維持できるとみられる」(家計動向関連…判断:□不変)

繊維工業「地方によって景気の浮き沈みがあるものの、おおむね現状で推移するものとみられる」(企業動向関連…判断:□不変)

求人情報誌製作会社「学生向けの短期アルバイト募集が落ち着くタイミングであり、正社員の募集もお盆までは減少傾向にあるため、やや悪くなるとみられる」(雇用関連…判断:▲やや悪)

なおその他の特徴コメントとして、一部からは景気の先行きは「やや良好」との声も聞かれた。

観光遊園地「国際航空路線が再開されることで、インバウンドが増加することを期待」(○やや良)。

現状・先行き判断DI(四国)の推移を表した図表(季節調整値)
出所:内閣府
 

●前編「【四国の景気の現状は?】前月プラスも全国平均との差は? 「人手不足」「資材高騰」の一方で“芸術祭効果”はいかに「2025年6月公表最新調査」」