そもそも財布がいらないキャッシュレス時代

若い世代を中心に財布をもたない理由のひとつとして、財布の意味がなくなってきていることがあるかもしれません。たとえば、

・現金を持つ必要がなくなってきた
・ポイントカードや紙のクーポンを入れる必要がなくなった
・学生ならキャッシュカードやクレジットカードも多くて数枚
・レシートがパンパンの財布はカッコ悪いイメージ

という感じで、財布を持つ必要性が薄れてきています。そして、その役割のほとんどがスマホに代替されてしまいました。QRコード決済のアプリをスマホに設定、ポイントカードやクーポンのアプリもスマホに登録しておけば、財布の役割はほとんどありません。

困ったときに小銭と数千円くらいあれば十分で、そうなれば何万円もの財布でかばんのスペースを占領する必要はなく、100均のポーチで十分、となるわけです。

私は「使った金額以上の幸せや満足度を買えているか」がコスパの究極だと考えているので、お金はかけずに、楽しそうに財布を維持しているというのはウェルビーイング的にみても二重丸といえます(なお、高額財布を使って、お値段に見合った満足度を得ているなら、そして無理をして高額財布を買っていないのであればそれもまたウェルビーイング的にはOKです)。

ミニマル財布にすれば気持ちも荷物もスッキリするかも?

「高額財布でなくてもいいかもしれない。でも財布を持たないのはさすがにちょっと……」と考える人も多いと思います。

そういう人におすすめしたいのは、ブランドを離れてシンプルで小柄な財布を選ぶことです。

最近話題となっているのは「ミニマル財布」というもの。小さな財布だとほぼ名刺ケースサイズのものまであるほど、軽くて小さい財布が増えています。なぜなら、

・現金はほとんどもたない
・ポイントカードやクーポンはもたない
・キャッシュカードやクレカは数枚にしぼり、それ以外のカードは免許証程度にする
・レシートはその場で撮影してアプリで管理

とすれば、誰でも財布を軽くすることができるからです。

そうしたニーズに合わせた小型でシンプルな財布をミニマル財布と呼び、ECサイトではカテゴリーのひとつにもなっています。おもしろいのはミニマル財布の多くは高級ブランドではないことです。

実は私の財布もミニマル財布です。予算はなんと3000円。雑誌の付録についていたミニマル財布を使っています。デザインと機能のどちらも気に入っているので、気が引けるなんてことはまったくありません。

本人が気分よく使っていて、しかもそれが安いものであればウェルビーイングとしては理想的ではないでしょうか。

あなたの財布はどうでしょうか? 100均ポーチはアリだと思いますか? 財布と幸せの関係、ちょっと考えてみてはどうでしょうか。