調査は2024年中に新NISAで金融商品を購入した全国の10代~70代の男女7610人を対象に実施。購入・売却金額や銘柄数、購入・売却商品とその理由や損益などを聞いている。そのうち20代以下に絞った「つみたて投資枠」投資額について傾向を見ていこう。

【男性20代以下】つみたて投資枠の利用は「20万円~40万円未満」が最多

男性20代以下のつみたて投資枠の購入金額は、「20万円~40万円未満」が19.1%と最も多かった。月額に換算すると約1万6000~3万3000円の積立額となる。

 
出所:日本証券業協会「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」
 

男性20代以下「つみたて投資枠」購入金額ランキング

1位 20万円~40万円未満 19.1%
2位 10万円~20万円未満 15.2%
3位 5万円未満 14.1%
4位 120万円 13.5%
5位 40万円~60万円未満 12.7%
6位 5万円~10万円未満 9.8%
7位 60万円~80万円未満 8.0%
8位 100万円~120万円未満 4.1%
9位 80万円~100万円未満 3.5%
(n=653)

2位は「10万円~20万円未満」で15.2%、3位は「5万円未満」で14.1%と続く。一方で、4位には満額の「120万円」が13.5%とランクインしている。この結果から、20代以下の男性には少額から始める慎重派と、積極的に投資する層が混在していることがうかがえる。

なお、平均購入額は44.9万円だった。これは30代男性の平均51.0万円と比べるとやや低いものの、決して小さな額ではない。20代以下でこれだけの金額をつみたて投資枠に回している人もいるという事実は、若年層の投資への関心の高さを示している。

ただし、投資はあくまでも余裕資金で行うものだ。一般的な目安として、毎月の生活費の約6カ月分程度の余剰資金を預貯金などで確保しておきたいといわれる。その上で新NISAでの投資にチャレンジするなどの計画性が重要だろう。