◆日本株のパフォーマンスは依然として厳しい
1月の月次騰落率では、トップが「日本郵政株式/グループ株式ファンド」の7.82%だった。ところが、第2位は「DIAM新興市場日本株ファンド」の4.13%と格段と落ちる。そして、第3位は「ソフトバンク&SBIグループ株式ファンド」の4.04%と再び特定グループに集中投資するファンドになった。「日本株式/グループ株式ファンド」は、日本郵政とゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の3銘柄のみに投資するファンド。「ソフトバンク&SBIグループ株式ファンド」はソフトバンクグループとSBIホールディングス及び両社の関連会社18社で構成されている。ともに投資信託というよりも株式に近い性格をもったファンドといえる。これらのファンド以外は成績が良くても3%台以下のパフォーマンスをようやくあげられる程度の水準でしかないのが現在の日本株ファンドの実態だ。この低いパフォーマンスが人気が盛り上がらない最大の要因といえるだろう。
執筆/ライター・記者 徳永 浩