※2024年3月にFinaseeで配信した人気記事から、特に反響の大きかった記事を編集部で厳選してお届けします(初公開日:2024年3月6日)。

<前編のあらすじ>

会社員の吉岡さん(50代・男性)は相続で2億円を手に入れました。使っても減らない資産は、はたから見るとなんともうらやましい状況ですが、それとは引き換えに吉岡さんは「働く意欲」を失ってしまったと言います。

●前編:【親が遺したまさかの「2億円」…50代男性が「使っても減らない資産」と引き換えに失ったもの】

「使っても減らない」を老後にあてはめる

さて、それでは吉岡さんの「使っても減らない」状況を一般的な老後の生活にあてはめて考えてみたいと思います。

2億円は現実的でないため、ゼロを1つ減らして2000万円で考えてみましょう。仮に65歳の時点で2000万円たまっていたとして、3%の利回りで運用できたとすると、毎年2000万円×3%=60万円の利益が生まれるわけです。そのため、1カ月5万円までなら資金を引き出しても減らない計算になります。

年金に加えて、あと5万円あれば生活できそうな状況であれば一生安心と言えます。