少し変わった世話の仕方ではあっても…

そのまま佐々木さんは加藤さんと結婚をしました。佐々木さんは仕事熱心で収入もあり、そして性格は穏やか。加藤さんはいつも佐々木さんに優しくされています。加藤さんも佐々木さんのことを大切にしていますが、少し変わっている点も。あまりにも面倒見がいいのです。

旦那さんの身だしなみを整えるのはいいですが、その日の洋服を選んだり、髪型を指定したり。なぜそこまでするのか加藤さんに尋ねると「私がいないと生きていけない男にしよう」と思ったからなのだそう。

加藤さんは佐々木さんよりも10歳も年上です。今は自分が必要でもそのうち飽きられるかもしれないそう考えてしまったのです。今は年上の女性を妻としているけれど、歳を重ねれば若い人に走るかもしれない。そうすると浮気されるのではないかと不安に思っていたのです。加藤さんは旦那さんの浮気で離婚をしていますから、浮気だけは避けたいと考えていたのです。

ここまでお世話をされたら佐々木さんも嫌にならないのかと思うのですが、佐々木さんは加藤さんの思いをしっかりと受け止めていました。一方で、このままでは自分で何もできない人間になってしまうのではないかという思いもありました。佐々木さんの父親世代は家事を一切しない人が多く、万一妻が先に亡くなったら生きていけないのではないだろうかと思ってしまいます。そんな未来ではいけないと思いつつ、今は妻の面倒見のよさに甘えているそう。夫婦には夫婦の在り方があるもの。幸せも人それぞれということです。

※プライバシー保護のため、内容を一部脚色しています。