投資の実感をあまり持ちにくいインデックス運用
投資とウェルビーイングの関係について、前回は「アクティブな投資スタイルとウェルビーイング」を考えてみました。
参考:投資の目的は“お金儲け”だけではない? 投資家になると実感できる、お金が増える以上に幸せなこと
自分が選んで投資をした企業が社会の発展に役立ち、その企業も成長したことが、株価の上昇に寄与し、そしてあなたの資産を大きく増やしてくれるとしたら、これはウェルビーイングが何重にも感じられることになります。
・イノベーションが起き、世の中が良くなる幸せ
・企業の成長に寄与した幸せ
・あなたの資金も大きく増える幸せ
ということで、投資はあなたを経済的に豊かにするだけでなく、幸福をも感じさせるプロセスとなり得ます。
一方で、近年の投資において大きな位置を占めているのがインデックス投資(パッシブ投資)です。
インデックス投資の場合、個別企業を選択したり、銘柄を絞り込むような投資を行いません。
「TOPIXに連動した投資信託であれば、東証に上場している企業はすべて買う」
「S&P500に連動した投資信託であれば、米国の500社すべてに投資する」
「全世界株式に投資をする投資信託であれば、インデックスに採用された全世界の3000社近い企業に投資をする」
というような分散投資が1本の投資信託で可能ですが、企業を選別し個人が思い入れのある企業に手厚く投資をするようなことはありません。
それでは、インデックス運用ではファイナンシャル・ウェルビーイングを感じることができないのでしょうか。