「年収の壁を知っている」は9割超

年収が100万円を超えると住民税、103万円を超えると所得税、106万円を超えると社会保険料がかかることから、基準額の前後で手取りが減る場合も。それを回避するために、働く時間を抑えるなど働き控えにつながることが指摘されている。これがいわゆる「年収の壁問題」だ。

物価上昇や人手不足などを背景に、この年収要件を引き上げるかで政府でも議論が行われた。パートに出ている配偶者も多いことから、ファミリー層の関心も高いのではないか。調査によれば、程度の差こそあれ「知っている」という趣旨の回答をした人が91.5%※に達しており、やはり関心の高いテーマのようだ。

※詳しく知っている6.4%+大体理解している39.7%+何となくは分かる45.4%

出所:株式会社OsidOri「夫婦のお金と2025年に向けたアンケート」

「お金の使い道」で断トツ1位は何か

今のファミリー層は何に最もお金をかけているのか。調査では、回答率が最多だったのは「旅行」で38.7%。それ以外では「結婚式・指輪等」が12.8%、「住宅購入・リフォーム・引っ越し」が9.6%、「子供(出産、習い事等)」が8.2%など、ライフイベントに関するものが上位に。

旅行の人気は高く、「2025年に最もお金をかけたいこと」でも回答率が52.3%と最も高かった。物品の購入や所有にとどまらず、体験などを重視してお金を出す「コト消費」にも意欲的な今どきのファミリー層が浮かび上がる。

出所:株式会社OsidOri 「夫婦のお金と2025年に向けたアンケート」

調査概要 調査主体:株式会社OsidOri 調査名:夫婦のお金と2025年に向けたアンケート 調査対象:共有家計簿アプリ「OsidOri(オシドリ)」を利用している20代〜40代の男女296人 調査期間:2024年12月21日〜2024年12月31日