資金流入や純資産総額でみれば、「eMAXIS Slim」のひとり勝ち
2点目はインデックスファンドの隆盛です。三菱UFJアセットマネジメントによって設定・運用されている「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の純資産総額が、10月28日時点で、ETFを除く公募型投資信託のなかでは過去最大の純資産総額になりました。その額は5兆7696億円で、それまで過去最大だった「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」の5兆7685億円を抜いたのです。
これは私が計算した概算値なので、正確な数字と若干乖離(かいり)はあるかと思いますが、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の資金純流入額は、新NISAが始まる前、2023年12月の1カ月間が約780億円だったのが、2024年1月が2090億円、2月が1780億円、3月が1550億円というように、毎月1000億円超の月が続いています。
これは「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」も同じで、2023年は1カ月あたり多い月で1000億円、少ない月だと300億円台だったのが、2024年に入ってからは2000億円から3000億円の資金純流入が続いています。ちなみに、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の純資産総額は、12月23日時点で4兆9822億9500万円です。
ちなみに、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の純資産総額が12月23日時点で6兆3593億1900万円となり、両者には1兆3770億2400万円の差がありますが、現在のペースでの資金流入が続くと、来年の今頃は両者の規模が逆転し、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が純資産総額のトップになっているかもしれません。