単身世帯とほぼ同じ結果に

続いて二人以上世帯です。

70代の金融商品(種類別)保有額ランキング(二人以上世帯)

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※世帯主60代かつ金融資産保有世帯、実数2188)

1位 預貯金(運用または将来の備え)    964万円(うち定期性預貯金556万円)
2位    株式    459万円
3位    生命保険    248万円
4位    投資信託    190万円
5位    債券    137万円

なんと興味深いことに、単身世帯とほぼ同じ結果となりました。1位から5位までの項目が全て同じ、それぞれ似たような金額が並んでいます。

違いを挙げるなら、「投資信託」です。単身世帯の「229万円」に対し、二人以上世帯では「190万円」とやや少なめ。二人以上世帯においては、生活費や予備資金を優先するために、投資に割り振れる資金がやや制限されるのかもしれません。あるいは、取り崩して既に現金化したという可能性もあるかもしれません。

トップ5の商品の保有額を年代別で比較すると、単身世帯とはやや異なる傾向が見えます。全世代のうち70代が最も保有額が高い商品は債券のみで、預貯金、株式、生命保険、投資信託は60代に次いで2番目という結果でした。