米国株なら連続増配株、日本株なら超過収益獲得のアクティブもあり

前述の通り、分散効果に期待するなら「2024年にあまり上昇しなかった資産」に注目しましょう。米国株なら、高配当株より下値抵抗力の大きい連続増配株がおすすめです。配当貴族指数(25年以上連続して配当を増やし続けてきた企業で構成される指数)に連動するインデックスファンドは一部、つみたて投資枠の対象にもなっています。

また、日本株もバリュエーションの観点では投資妙味があります。日本株は、恒常的に超過収益を獲得しているアクティブファンドの数が相対的に多いので、インデックスよりもアクティブ型をおすすめします。

楽天証券経済研究所 副所長 兼 ファンドアナリスト
篠田 尚子氏

 

慶應義塾大学卒業後、国内銀行を経て2006年ロイター・ジャパン入社。傘下の投資信託評価機関リッパーにて、投信業界の分析レポート執筆、評価分析などの業務に従事。2013年、楽天証券経済研究所入所。日本には数少ないファンドアナリストとして、評価分析業務の他、資産形成セミナーの講師も務めるなど投資教育にも積極的に取り組む。近著に『一生楽しく浪費するためのお金の話 マンガ版』(共著、イースト・プレス)、『【2024年新制度対応版】NISA&iDeCo完全ガイド』、『FP&投資信託のプロが教える新NISA完全ガイド』(ともにSBクリエイティブ)。