株主還元は過去最高水準、企業の構造改革が加速すればさらなるアップサイドも
――2025年の株式市場の高値、安値予想は?
日経平均株価:高値4万4000円〜安値3万9000円
25年に日本企業の成長期待が高まる要因が現時点では見当たらないため、日本株のバリュエーション(PER(株価収益率)など)は変わらないと仮定する。よって日本株の推移については業績の伸びと同等の10%程度の上昇を見込む。日経平均株価では4万4000円程度の高値を想定している。
非常に重要な要因として、日本企業の構造改革がある。企業は資本効率を考慮した経営に舵を切っており、株式の持ち合い解消、不採算事業からの撤退などを進めている。そうしたこともあり自社株買いや増配など株主還元は過去最高水準に増加しており、下値を支える大きな材料となる。
こうした企業の構造改革が加速するようであれば、成長期待が台頭しバリュエーションも高まるだろう。むろん株価の上値も切り上がる。アップサイドシナリオとして日経平均株価では4万6000~7000円程度までの上昇も想定し得る。