60代、老後生活「心配な人」が75%

全国5000世帯を対象に金融資産や借入金、家計の状況などを聞いた調査「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会)から60代の回答を見ていきましょう。まずは「老後の生活についての考え方」について、単身者の回答からです。

※家計の金融行動に関する世論調査2023年(二人以上世帯、単身世帯、総世帯の各調査)

老後の生活についての考え方(単身世帯)

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※実数423)

 

心配である 75.4%(うち非常に心配である42.6%、多少心配である32.9%)
それほど心配していない 24.6%

60代単身者の75%、実に4人に3人が「老後生活が心配」だと回答しています。そのうち、「多少心配」が3割、「非常に心配」が4割であり、非常に心配が最も多い結果に。二人以上世帯ではどうでしょうか。

老後の生活についての考え方(二人以上世帯)

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(※実数1022)

 

心配である 74.5%(うち非常に心配である33.7%、多少心配である40.8%)
それほど心配していない 25.5%

60代二人以上世帯も、「心配である」と答えた世帯が約75%と単身者とほぼ変わらない結果でした。ただし心配であるとの回答の内訳は、二人以上世帯では「多少心配」の方が4割と、「非常に心配」3割を上回りました。二人以上世帯の方が若干、心配度は少ないという結果に。続いて、心配な人の理由を見ていきましょう。まずは単身者からです。