幸福度が高いスウェーデンの人が日本をべた褒めする理由
さてすっかりおなじみになった「世界幸福度ランキング」、日本はいつも下位にいるイメージをお持ちだろう。改めてチェックしてみるとここ数年は少しずつ順位を上げているものの、やはり2024年も51位と散々な位置づけだ。
上位はおおむね北欧の国々が占めていて、「経済規模はそこそこでも福祉や教育などが充実してワークライフバランスが良く、成熟した良い社会なのだろう」というイメージを筆者も持っていた。対して日本は…と。
しかしこれが実状を現わしていないかもしれない、と先日気づかされたことがあった。仕事関係でスウェーデンの人と食事をした際に、日本の社会について話題になった。
外国人と話しているとよくあることだが、日本の良さをべた褒めするのである。日本のあらゆる外食のレベルの高さ(と安さ)、街が極めてクリーンであること(地下鉄のホームは“シミひとつない”そうだ)、小学生が一人で通学できるほどの安全さ(これが“ありえない”国も多い)、相手に対する思いやり…そこで筆者が「まぁそうだけど、幸福度ランキングでスウェーデンは上位、日本は下の下だよ」と切り返したのである。それに対する彼の視点が目から鱗だった。