メタ・プラットフォームズ(以降:メタ)の株価が好調です。年初来の上昇率は、マグニフィセントセブン(※)の中でエヌビディアに次いで2番目に位置します。業績の成長が続いており、投資家の買いが入っているようです。

※マグニフィセントセブン:米国の主要なハイテク株式7銘柄を指す言葉

今回はメタに投資する方法を押さえましょう。株式を買う方法と、投資信託を介して投資する方法を解説します。

「フェイスブック」や「インスタグラム」の運営企業 前期は6割超の増益、今期の増益ペースは3割超

まずはメタの概要を押さえましょう。

メタはSNSの運営大手です。2021年に社名をフェイスブックからメタ・プラットフォームズへ変更しました。運営するSNSは「フェイスブック」や「インスタグラム」、「メッセンジャー」などです。

事業構成はファミリーオブアプリとリアリティ・ラボの2つです。

ファミリーオブアプリは主に広告収入で成り立ちます。運営するSNSに広告を表示し、その対価を得る事業です。リアリティ・ラボは、仮想空間(メタバース)関連の消費者向けハードウェア、ソフトウェア、コンテンツの販売です。

2023年12月期は大幅な増益でした。ファミリーオブアプリが好調で、リアリティ・ラボの損失をカバーしました。リアリティ・ラボは2021年分の財務報告から登場し、これまで営業損失が続いています。

【メタの業績(2023年12月期)】
・収益:1349億ドル(+15.7%)
・営業利益:468億ドル(+62.2%)
・純利益:391億ドル(+68.5%)
【メタのセグメント営業利益(2023年12月期)】
・ファミリーオブアプリ:629億ドル(+47.4%)
・リアリティ・ラボ:-161億ドル(―)

※()は前期比
※リアリティ・ラボの前期は137億ドルの営業損失
出所:メタ・プラットフォームズ フォーム10-K

成長は今期(2024年12月期)も続いています。第3四半期時点の前期比の成長率は収益が+13.9%、営業利益は+26.2%、純利益は+35.4%です。このペースが続くなら、今期も好調な着地となりそうです。