値上がり? 利回り? 30代が金融商品を選ぶ基準
金融商品を選ぶ基準について「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会) ※から30代の回答をランキングで見ていきましょう。単身者の結果からです。
※家計の金融行動に関する世論調査2023年(二人以上世帯、単身世帯、総世帯の各調査)
30代単身者が金融商品を選ぶ基準1位は「将来の値上がりが期待できるから」が約3割でした。2位は「利回りが良いから」が2割と続きます。利回り(配当収入など)よりも値上がりによる売却益を狙って商品選びをしている人が多いようです。
以下、3位「少額でも預け入れや引き出しが自由にできるから」、4位「元本が保証されているから」と流動性や安全性を重視する商品選びが続きました。
30代の金融商品の選択基準(単身世帯) 拡大表示
1位 将来の値上がりが期待できるから 27.1%
2位 利回りが良いから 22.0%
3位 少額でも預け入れや引き出しが自由にできるから 13.1%
4位 元本が保証されているから 12.6%
5位 その他 8.4%
一方、30代が世帯主の二人以上世帯が金融商品を選ぶ基準1位は「利回りが良いから」で5人に1人の割合でした。2位の「将来の値上がりが期待できるから」もほとんど差がない結果でした。
以下3位は「元本が保証されているから」17.0%と、単身世帯の「少額引き出し」といった利便性よりも、元本保証という安全性を優先する傾向が見られました。
なお5位の「取扱金融機関が信用できて安心だから」が70代に次いで高いのも特徴です。年代的に、住宅ローンなどを組む際に金融機関に相談するなど担当者との接点がある世帯も多いのかもしれません。
30代の金融商品の選択基準(二人以上世帯) 拡大表示
1位 利回りが良いから 22.8%
2位 将来の値上がりが期待できるから 21.6%
3位 元本が保証されているから 17.0%
4位 少額でも預け入れや引き出しが自由にできるから 11.6%
5位 取扱金融機関が信用できて安心だから 8.4%
ところで実際に値上がりや利回りについてはどうだったのでしょうか。
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