40代は「預貯金」「保有希望なし」

今後、40代のみなさんが持ちたい金融商品についても聞いています。単身者の1位は「預貯金」、2位「保有希望なし」、3位「株式」でした。ほかは30代と同様、「公共債(国債など)」「外貨建金融商品(外貨預金、外債、外貨建投信など)」の割合が他の年代より高い傾向に。一方、「不動産投資信託」は70代に次いで低い割合でした。

出所:金融広報中央委員会 (※実数324、複数回答)

1位    預貯金(ゆうちょ銀行の貯金を含む)    50.9%
2位    保有希望はない    27 .5%
3位    株式    24.7%
4位    株式投資信託    18.2%
5位    個人年金保険    8.0%

二人以上世帯も同じ傾向だが、やや安定志向に

二人以上世帯でも傾向はほぼ同じでした。ただ、単身者と比較すると投資信託を含め「株式」に投資する商品を選びたいという回答の割合がやや高くなっています。また、二人以上世帯の他の年代と比較して「信託(ヒットなど)」「不動産投資信託」を選ぶ比率が若干高くなっている特徴が見られました。

出所:金融広報中央委員会 (※実数1052、複数回答)

1位    預貯金(ゆうちょ銀行の貯金を含む)    53.4%
2位    株式    24.0%
3位    保有希望はない    22.9%
4位    株式投資信託    21.1%
5位    個人年金保険    11.3%

目標額を意識した運用を無理なく継続

40代は毎日の生活だけでなく将来、つまり老後への備えについても切実さが増す時期でしょう。貯蓄だけでは今後のインフレ圧力に心もとないという人もいるのでは。運用に二の足を踏んでいるなら、少額からの「長期積立分散」投資がおすすめです。今はNISA(少額投資非課税制度)などの利益に税金がかからない恵まれた制度が利用しやすくなっています。既に投資を始めている人は、40代なら老後への時間はまだあります。遅すぎるということはありません。

目標額を意識した運用商品を無理のない投資手法でコツコツと継続することを心がけてはいかがでしょうか。

<調査概要> 調査名/「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会) 調査時期/令和5年6月23日~7月5日 調査対象/単身世帯:全国2,500世帯(20歳以上80歳未満で単身で世帯を構成する者)、二人以上世帯:全国5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満で、かつ世帯員が2名以上)、総世帯:令和3年調査より二人以上世帯、単身世帯の調査方法が同一となったことから両調査の計数を合算する形で作成を開始した参考計表 調査方式/インターネットモニター調査