今回は選挙の話です。過去10回の選挙で現実に起こったことについてお話ししたいと思います。まずは次の画像を見てください。

 

93年の宮沢改造内閣から、岸田政権までの過去10回の衆院選挙のときの日経平均株価をまとめたものです。下に「Tー〇」と記載されています。

T-1とは、選挙前の金曜日の終値です。T-10は10営業日前、つまり2週間前になります。要するに、この画像は選挙2週間前を起点に、株価がどう動いてきたのかをまとめたものなのです。

前回の記事はこちら、実は富裕層が増えている!? 日銀、総務省アンケートから見る、日本の家計と経済の在り方とは

「悪いパターン」と言える動きを見せているのが、2000年、森喜朗総理のときの衆議院選挙です。T-8あたりから落ち込み、T-6 から盛り返すような動きになっています。

さて今回はどうかでしょう。2024年のデータを加えたのが次の画像です。

 

T-5 あたりから、株価が下がり始め、金曜日の段階ではまだ切り返しが始まっていません。つまり、今回は残念ながら選挙期間中に株価が低迷したパターンと言えそうです。