資産運用は長期・分散・積立が大原則。特に若い世代はなるべく早く投資を始めることで時間を有効活用できるとされています。ただし、若い世代が資産運用を始める時に必ずといっていいほどぶつかる壁が「限られた給与からいくら積み立てる?」「どの制度にいくら配分する?」という問題ではないでしょうか。ファイナンシャル・ウェルビーイング・マネジメント編集部ではこの若手社員の疑問に対して、ためるとふやすを両方かなえる「最強ペア」を提案しています。
<ためる・ふやすを両方かなえる最強ペア>
●参考記事:【新入社員必読!】持株会、企業型確定拠出年金、NISA。資産を増やすため“最優先”で利用すべき制度は…
今回はこの最強ペアを活用した運用方法(実践編)を解説します(記事は全5回)。本稿では「株式の運用を第一に考えるべき理由」と「株式投資に必要なマインドの作り方」について詳しく説明していきます。
誤解しがち? 投資におけるリスク・リターンの意味
まずは前提知識として投資におけるリスクとリターンの考え方を整理します。
リスクとは投資の結果が予測通りにならない可能性のことで、投資対象の値動きのブレ幅を指しています。またリターンとは運用で得られる収益のことです。
リスクは単語自体の意味である「危険、危険度」の意味で誤用されることがありますが、資産運用の文脈で使われる際には「ブレ幅」を指している点に注意しましょう。