65歳で完全引退、セカンドライフを満喫できるのか?

会社員の岸本さん(仮名)は60歳。35歳の息子さんは結婚して独立しており、現在は専業主婦の奥さまと2人で暮らしています。岸本さんは大学を卒業して22歳でエンジニアとしてメーカーに就職、以来複数の会社を渡り歩いてきました。

国民年金と会社員が加入する年金である厚生年金に加え、今の勤め先には退職金制度として確定給付企業年金(DB)があります。さらにセカンドライフを迎えるときに金銭的な苦労はしたくないと、iDeCo(個人型確定拠出年金、イデコ)にも加入しています。

「現在の年収は600万円です。退職後の預貯金額は2100万円程度になる予定ですが、物価上昇の現状を踏まえると、どのように各種年金を受け取れば良いのか分かりません」と岸本さん。

持ち家で住宅ローンは完済しているため家賃はかからないものの、65歳には完全に引退をしてセカンドライフを満喫したいと考えているそう。確定給付企業年金の受取見込額は300万円で、iDeCoは53歳から月額1万2000円を拠出しているとのこと。

実は前の会社に勤めていた時に大きな病気で手術、長期入院をすることになってしまった岸本さん。リハビリに想定以上に時間がかかり、退職を余儀なくされたとのこと。今の会社には復帰後に再就職したというご苦労を経験されています。そんな岸本さんが受け取れる年金はいくらになるのでしょうか。また、どのような形で受け取ると良いのか知りたいとのことです。