初心に返って投資の目的を見つめ直そう

「何のために投資をしているのか」という原点に立ち返ってみましょう。起業のため、マイホーム購入のため、子どもの進学に備えるため…など、いつ訪れるか分からない「老後」ではなく、中期の目標を設定すると気持ちを保ちやすくなります。

周りを見て良いのは投資の開始時だけ。お金の使途が異なれば、目指すゴールもそれぞれ異なるのは自然なことです。

不安な新NISAユーザーに伝えたいこと

あまりにも不安に思うようなら、投資から少し離れてみるのも手。いくら積立投資が「ほったらかし」を原則としていても、最低限の投資の知識と心構えは必要。不安の原因を取り除くことができてから、気持ちを新たにNISAに取り組めば良いでしょう。

楽天証券資産づくり研究所 副所長 兼 ファンドアナリスト 篠田 尚子氏

 

慶應義塾大学卒業後、国内銀行を経て2006年ロイター・ジャパン入社。傘下の投資信託評価機関リッパーにて、投信業界の分析レポート執筆、評価分析などの業務に従事。2013年、楽天証券経済研究所入所。日本には数少ないファンドアナリストとして、評価分析業務の他、資産形成セミナーの講師も務めるなど投資教育にも積極的に取り組む。近著に『【2024年新制度対応版】NISA&iDeCo完全ガイド』『FP&投資信託のプロが教える新NISA完全ガイド』(ともにSBクリエイティブ)。