家業を継いで青果店を営んでいる60歳の佐藤さん(仮名)の年収は約600万円。持ち家(ローンなし)で同い歳の妻と2人で暮らしています。金融資産は何とかコツコツ2000万円ほど貯めてきたそうですが、それ以外に老後資金として期待できるのは夫婦そろって加入してきた国民年金のみが頼りという状況でした。

自営業は時間が自由に使える反面、特に青果店という仕事柄、朝早くから働く毎日であり、配達もしなければならないなど、年齢を重ねたら今までどおりに働けなくなるのでは?と不安な気持ちは払拭できないとのこと。

そこで佐藤さんのみではありますが、老後の生活資金の足しになるかと、50歳の時にiDeCoに加入しました。今年で10年になります。それでも将来、受け取れる金額では老後資金に足りないのでは?と不安な日々を過ごしています。