節約志向が新NISAのモチベーション

新NISA開始と同時に利用を始めた人にはもともと投資好きの人も少なくないですが、投資初心者が多いと思われる「これからNISA組」には別のモチベーションがありそうです。

調査では「生活費が不足するので、新NISAやポイ活などは必要なことだと思うか」とズバリ質問。結果は「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した人が81.8%と大多数。生活のため必要に迫られて新NISAを検討している実態が明らかに。

図表3 円安や物価高などで生活費が不足するので、新NISAやポイ活などは必要なことだと思うか
 

出典:株式会社NTTドコモ 「新NISAの実態に関する調査」

つみたて×超少額、これが「これからNISA組」の投資法だ!

新NISAの魅力は「自由度」。2つの投資枠(成長投資枠、つみたて投資枠)、投資金額、投資商品などを組み合わせて、自分だけのNISAをカスタマイズできるからです。これからNISA組はどんな組合せを考えているのでしょうか。

調査では「新NISAでの資産形成は長期的にコツコツやっていくのがよいと思うか」とズバリ質問。結果は「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した人が87.1%と大多数。

投資初心者が相場を見ながら投資タイミングや購入金額をその都度、合理的に決めるのは至難の業。2つの投資枠では、投資金額だけ決めればあとは自動で毎月購入する仕組みのつみたて投資枠が主流になりそうです。

つみたて投資枠は年間120万円、毎月10万円まで投資できますが、これからNISA組は毎月いくら積み立てる予定なのでしょうか。

結果は「2万円以下」と回答した人が66.9%にのぼり、なかには「5千円未満」という人も。たしかに相場変動による心理的負担をやわらげる1つ方法はシンプルに投資金額を小さくすること。投資枠を使い切って節税効果を最大化するだけが全てではありません。最低投資金額は各社によって違いますが、なかには毎月100円からNISAを始められる金融機関もあります。

図表4 新NISAでの資産形成は長期的にコツコツやっていくのがよいと思う/あなたが新NISAつみたて投資枠で投資するとしたら、毎月どのくらいの金額を積み立てたいと思いますか

出典:株式会社NTTドコモ 「新NISAの実態に関する調査」