株価が伸び悩むNTT
対して、大型株の一角で、期待先行によって買われたものの、今年に入って株価的に苦戦しているのがNTT(日本電信電話)です。
2020年10月2日の85円を直近の底値に、2024年1月23日には192.9円まで値上がりしました。この間の値上がりは2.3倍ですが、2024年6月18日にかけては144円まで値下がりしました。
ちなみにNTTの時価総額は、三菱重工のそれをはるかに上回る約14兆4000億円です。
また、発行済み株式数は905億5031万6400株で、これまた三菱重工の33億7364万7810株をはるかに上回っています。
これだけ発行済み株式数と時価総額が大きな企業の株価ですから、それらがより少ない三菱重工株や、その他の中小型株に比べて、値動きが緩やかになるのは当然でしょう。
長い時間軸でNTTの株価を見ると、前回の高値は1999年11月25日につけた194円でした。そこからITバブルがはじけ、2002年2月7日に37.5円まで値下がりし、アベノミクス相場がスタートした2013年1月までは、32.2円から68円の範囲で推移し続けました。
直近、NTTの株価が上昇トレンドを続けるなか、1999年11月25日の直近高値にあと一歩のところまで迫ったのですが、あいにく高値更新には至らず、調整局面に入ってしまいました。