なぜ不動産投資? 副収入以外にも魅力
まず、不動産投資を始めたきっかけについて聞いたところ、「副収入が欲しかった」という理由が約4分の1を占めています。その一方、興味深いのは2位以下に「不動産経営に興味があった」(21.8%)、「投資用物件を相続等した」(12.8%) 、「相続対策として始めた」(10.2%)といった回答が続いたことです。
副収入を得る手段は他にも多く存在するにも関わらず、不動産投資が選ばれる背景には、不動産経営への興味関心の高さや、相続を機に投資を始めるケース、さらには将来的な資産形成を見据えた選択など、さまざまな要因が考えられます。
投資の最初は「1棟アパート」が人気! 手軽さ重視の傾向も
では、実際に「副収入を得たい」という目的で不動産投資を始めた人は、どのような物件を選んでいるのでしょうか。
同調査で「副収入を得たい」と回答した投資家(69名)に、最初に投資した物件の種類を聞いたところ、1位は「1棟アパート」(29.0%)、2位は「戸建賃貸」(20.3%)、3位は「ワンルームマンション」(18.8%)という結果になりました。
1棟アパートが選ばれる理由としては、複数戸数を所有することで家賃収入による安定収入が見込めることや、空室リスクの分散、1棟マンションと比較して投資金額を抑えられるといった点が挙げられます。
一方、戸建賃貸やワンルームマンションは、1棟アパートと比較して初期費用が抑えられることや、管理のしやすさといった点が魅力と言えるでしょう。
経験豊富な投資家の約4人に1人が「失敗経験なし」と回答
不動産投資を始めるにあたって気になるのが「失敗」のリスクでしょう。同調査では、「副収入を得たい」と回答した投資家に、不動産投資における失敗経験についても質問しています。
その結果、最も多かった回答は「失敗したと思ったことはない」で22.6%。経験豊富な投資家の約4人に1人が、これといった失敗はないと回答しています。
もちろん、不動産投資にはリスクがつきものですが、入念な準備や計画、そして状況に応じた適切な対応を行うことで、失敗を最小限に抑え、成功に近づけることができるのかもしれません。
不動産投資における失敗例とは? 上位3つを紹介
一方で、具体的な失敗例としては、「修繕費が想定以上にかさんで経営を圧迫する」「空室が多くて収益が上がらない」「家賃の滞納を回収する手間がかかる」といった声が挙げられています。
これらの失敗例から、不動産投資を成功させるには、物件の状態を見極め、修繕計画を立てた上で、ランニングコストを正確に把握することが重要と言えるでしょう。
また、空室リスクを軽減するために、需要の見込めるエリアや物件選び、入居者にとって魅力的な物件づくりなど、長期的な視点に立った戦略も必要です。
さらに、家賃滞納対策として、家賃保証会社を利用する、入居審査を厳格に行うといった対策も有効です。
まとめ|不動産投資は情報収集と計画が成功のカギ
今回の調査結果から、不動産投資を始めるきっかけや目的、物件の選び方、注意すべき失敗例など、不動産投資の現状が見えてきました。
不動産投資は、適切な知識と準備、そして長期的な視点を持つことが重要です。
成功している投資家の声や失敗例を参考に、自分自身の状況や目標に合った不動産投資を検討していくようにしましょう。
【調査概要】
〇調査対象-「不動産投資を行っている」と回答した不動産投資家
〇有効回答数-266名
〇調査主体-株式会社ドリームプランニング
〇調査方法-インターネットによるアンケート調査
〇調査期間-2024年6月3日~6月6日