大学3年生からのインターンシップが活発化し、就職活動は早期化の一途をたどっています。しかし、学生の視線は依然として総合商社、金融、BtoC企業に集中し、BtoB企業の存在感は影を潜めたままです。

そんな状況下で、学生が未知なる優良企業を発掘するにはどうすれば良いのでしょうか。実はその強力なツールになりうるのが「投資」です。今回は4つのポイントに絞って、投資を通じて養った「企業を見る力」を就職活動で活かす方法を紹介します。

1. 財務分析で隠れた優良企業を発掘する

投資活動では、決算短信や貸借対照表といった財務諸表を分析し、企業の成長性、収益性、そして将来性を評価します。この財務状況を詳細に分析するスキルを就職活動に転用すれば、BtoB企業のように一般消費者になじみの薄い企業であっても、その潜在的な価値を見抜くことが可能です。

例えば、売上高や営業利益の推移、自己資本比率、キャッシュフローなどを確認すれば、企業の財務状況を多角的に評価できます。また、同業他社との比較分析を行うと、企業の競争優位性や市場におけるポジションも把握しやすくなります。

このように、投資を通じて財務分析のスキルを身に付けると、企業の真価を見抜き、自身のキャリアを飛躍させる企業と出会うことができるのです。