エーザイの社員一人ひとりが参画するhhc活動とは?

エーザイでは、500以上のテーマで活動する「hhc活動」が行われており、社員一人ひとりが自主的に参画しています。hhcとはヒューマン・ヘルスケアの意で、この活動は患者の立場に立った製品開発や、社内の課題解決、地域貢献活動など、さまざまな分野で展開されています。具体的には、「がん患者様をもっと知ろう」と題する活動では、患者との座談会を重ね、副作用による苦しみを理解する取り組みが行われています。

 hhc活動での気付きや学びは業務に還流されています。「めざすのは、自分が飲みたい薬」と社員自身が患者の立場に立って薬を開発する視点を養うことにつながっているのです。hhc活動は社員の自主性に任されていますが、活動発表の場や優れた活動を表彰することでモチベーション向上にも寄与しているといえるでしょう。

同社は人材育成にも注力しており、階層別研修や自己啓発支援制度、社内公募制度などを通じて、社員一人ひとりの成長を後押ししています。特に「学び方改革」と呼ばれる取り組みでは、社員自らが学びたいことを設定し、社外の人々とも学び合う機会が設けられています。

その他にも、社員のキャリア形成を支援する「EKKYO(社内インターンシップ)」、治療と仕事の両立を支援する制度など、社員一人ひとりのモチベーションアップとやりがいの向上につながる多様な施策があります。エーザイの社員一人あたり研修費は17万円(2022年度)と、平均(約3万円)※の5倍以上。いかに人材に投資しているかが分かる数字といえます。

※出所:産労総合研究所「2023年度 教育研修費用の実態調査」