PayPayで覇権 金融事業の黒字化せまる

ソフトバンクのサービスで急成長しているのがPayPayです。安い導入コストで加盟店を拡大し、積極的なキャンペーンで多くのユーザーを獲得しました。コード決済に占めるシェアは6割を超えています。

【取扱高の比較(2023年4月~6月)】

PayPayは収益化が進んでいます。投資が先行した拡大期は大きな赤字を計上していました。現在は四半期ベースで黒字化しています。売り上げが拡大したこと、また2021年12月に募集を開始したPayPayカードとのシナジーが発現したことなどが背景にあると考えられます。

【PayPay連結EBITDAの推移(2021年度~2023年度第2四半期)】

出所:LINEヤフー 決算説明会資料より著者作成

ソフトバンクのファイナンス事業はPayPayの子会社化で誕生したセグメントです(当時は金融事業)。当初は2025年度までの黒字化を目指していました。PayPayの好調が続くなら前倒しで達成できるかもしれません。

【ファイナンス事業のセグメント利益(2022年度~2023年度第2四半期)】