サルの絵は「マイナス95%」の大暴落…NFTアートの現在

こうしたNFTアートは今、どうなっているのでしょうか。プレジデントオンラインに衝撃的な記事が掲載されていました。それによると、ジャスティン・ビーバーが購入した「サルの絵」は、マイナス95%もの大幅な下落になっているというのです。130万ドルが5万8000ドルまで下げた計算です。

その他にも、サッカー選手のネイマールJrや、歌手のマドンナが購入したNFTアートも、それぞれ85%以上のマイナスになっているということです。

もっとひどいものになると、世界初のツイッター(X)の投稿に対して付いた価格と、その後の暴落があります。

世界で初めてのツイッター投稿は、当時、ツイッター社の最高経営責任者(CEO)だったジャック・ドーシー氏のもので、「just setting up my twttr」と書かれた一文に、230万ポンド(約3億円)もの高値が付いたそうですが、現在の評価額は1200ポンド(約21万円)です。約3億円が約21万円ですから、これはもう無価値になったのも同然でしょう。

なぜこのようなことになったのかというと、これは「米国の金融引き締め政策」が背景にあったからと考えられます。