大幅リストラを断行 非タイヤ事業の見直しに着手
ブリヂストンはコロナ禍の影響を比較的強く受けた企業です。感染が拡大した2020年度はタイヤの販売が急減し69期ぶりの最終赤字に転落しました。
【当時の業績(2019年度~2020年度)】
2019年度 | 2020年度 | |
売上高 | 3兆5072億円 | 2兆9945億円 |
純利益 | 2401億円 | ▲233億円 |
グローバルタイヤ販売本数 (前期比)(※1) |
― | ▲16% |
※非継続事業(米国建築資材、防振ゴム、化成品ソリューション)を含む
※1.乗用車用・小型トラック用タイヤ
ブリヂストンは事業再編に着手します。それまで進めてきたタイヤ以外の事業を再評価し、競争力に期待できない事業からは撤退を進めています。
2021年には米国建築資材事業、防振ゴム事業、化成品ソリューション事業を売却しました。またコンベヤベルト事業からは2024年末に撤退するとしています。
タイヤ事業においてもグローバルで生産拠点の閉鎖や集約を進めています。ブリヂストンの従業員数は近年で減少傾向にありますが、背景にはこれらのリストラがあると考えられます。
【従業員の推移(2011年12月~2022年12月)】