過去最大の破綻 米マイクロンが買収

官民から資金を得たエルピーダメモリは、いったんは回復に向かいます。市況がやや回復したこともあり、営業利益は2010年3月期に268億円と3期ぶりの黒字を確保しました。翌期も358億円の営業黒字を計上します。

しかしこれ以降、エルピーダメモリが通期の決算を発表することはありませんでした。2012年2月に経営破綻したためです。

最後の決算発表となった2012年3月期第3四半期(2011年4月~12月)では900億円の営業損失を計上していました。スマートフォンの台頭などから主力のパソコン向けの需要が低迷し、再びDRAM価格が下落したことなどが赤字の理由です。

エルピーダメモリは資金ショートを避けられないと判断し、会社更生法の適用を申請します。負債総額は4480億円に上り、製造業としては過去最大の破綻となりました(現在は2017年に破綻したタカタが最大とみられる)。

エルピーダメモリは2012年7月、アメリカのメモリ大手マイクロン・テクノロジーに買収されました。日本からDRAMメーカーが姿を消した瞬間でした。

なおエルピーダメモリは社名をマイクロンメモリジャパンに変更し、マイクロン・テクノロジーの子会社として現在も国内に存続しています。