ウォルト・ディズニーは米Huluに出資

ウォルト・ディズニー・ジャパンは、動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」と「Hulu(フールー)」の日本版をセット販売することを7月に発表しました。月額1490円で利用できるこのセット販売は、個別に加入するよりも月約500円お得です。

フールー日本版は国内作品に特化しており、テレビドラマやバラエティー番組などが充実しています。ウォルト・ディズニー・ジャパンと日本テレビホールディングスは戦略的協業を結んでおり、連携強化の一環としてこのセット販売が行われます。ディズニープラスとフールーの組み合わせで、幅広い顧客層に魅力的なコンテンツを提供することを目指しているのです。

米国のウォルト・ディズニーは米国のHuluに出資しており、ディズニープラスとHuluをセット販売しています。国内でも連携して、多様なコンテンツを楽しみたい消費者に契約を促す予定です。

日本のディズニーランドは好調

日本のディズニーランド(東京ディズニーリゾート)を運営しているのはオリエンタルランド(4661)で、株価は好調です。

米ウォルト・ディズニー社とオリエンタルランドの東京ディズニーリゾートに関連するライセンスは、最長で2076年まで延長されることが決まっています。この契約は1979年に締結された「東京ディズニーランド」のライセンス契約から、友好関係を築いてきた結果です。

東京ディズニーリゾートは、世界的なインフレと国内での価格上昇傾向の中で、入場料金の値上げを発表しました。混雑時の価格は1500円値上げされ、大人の1日券は初めて1万900円となり、1万円を超えることになります。今回の価格設定は、テーマパークやレジャー業界において、インバウンド需要などを追い風にして強気な対応が取られる傾向にあることを示しています。東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドも、料金値上げによる収益改善効果に期待して、株価に反映される買いが入っているのです。

オリエンタルランドの株価は年初来で34.89%上昇。過去5年では112.67%上昇しています。(9月22日時点)。動画配信サービスで不振に陥る米ウォルト・ディズニーとは対照的に、日本のディズニーランドを運営しているオリエンタルランドの好調が続いているのは面白いですね。

執筆/山下耕太郎(フィナシー/Ma-Do 投資信託研究会)