パナソニックが8100億円で買収 三洋電機は解体へ
株価下落で買収費用が低下したこともあり、パナソニックは三洋電機の子会社化に乗り出します。2009年までに出資した金融機関3社から三洋電機株式を買い取る形で連結し、2011年には完全子会社化しました。買収総額は約8100億円に上ったとみられています。
買収後、三洋電機ではリストラが進められました。2011年に家電事業の一部を中国企業へ譲渡し、2013年には回路基板事業を終了、2015年には北米テレビ事業も売却され、三洋電機の事業は相次いで縮小されます。ブランドは『Panasonic』へ統一され、『SANYO(サンヨー)』は姿を消しました。
旧本社ビルも守口市(大阪府)に売却されます。10万人いた社員もパナソニックに残ったのは9000人ほどで、ほとんどは職場を去りました。法人格こそ現在も残っていますが、三洋電機は事実上解体されてしまいます。