クラウドなどストック型ビジネスに強み

インターネットイニシアティブの強みはストック型のビジネスモデルにあります。売上高の8割以上を占めており、業績の安定化に寄与していると考えられます。

【ストック売上・一時売上の構成比(2020年3月期~2023年3月期)】

出所:インターネットイニシアティブ データブック

ストック型ビジネスで特に成長しているのはクラウド事業です。同事業のストック売上高は2023年3月期で324.3億円となっており、2019年3月期(同201.3億円)から1.6倍へ拡大しました。これは毎年12.5%成長した計算です。

インターネットイニシアティブは、まだ多くの企業システムがオンプレミス(※)で稼働しているとみており、クラウド事業のさらなる成長を見込んでいます。

※オンプレミス:システムやインフラに必要なネットワーク機器などを自社でまかなう形態

クラウドの将来性に目を付けたインターネットイニシアティブは、あとから増設できるデータセンターとして2011年に「松江データセンターパーク(島根県)」を、2019年には「白井データセンターキャンパス(千葉県)」を開設していました。もくろみ通り需要が増加したことから両施設は2022年に拡張が決定され、順次運用を開始する予定です。