ステップ4:写真をプリントアウトする

プリントアウトするだけで「見える化」できる

ステップ3までに撮った「資産モノ」の写真は、すでに金額順に並んでいますので、それだけで立派なデータになっています。ここから先は、さらに自分の資産を把握しやすくしていきます。

まずは撮った写真をプリントアウトします。金額が大きい順に整理されているので、自分でも重要なものが把握しやすくなります。

「資産モノ」の「紙モノ」整理のやり方

例えば、通帳の表紙を3冊並べて撮った写真をプリントアウトした場合、写真の余白部分に、何の引き落とし口座として利用しているかなどの取引内容を手書きで記入していきます。パスワードを記入したり届出印を押しておくのもよいでしょう。

通帳の最新のページの写真をプリントアウトすれば、引き落とし日の金額の詳細、その時点での残高もわかります。写真にしるしをつけると、より「見える化」します。

もし、家にプリンターがなくてプリントアウトできない場合は、ステップ5のリスト化へ進んでください。

即席のエンディングノートが完成

プリントアウトした写真データを金額順にホチキスでとめれば、お金部門に特化した即席のエンディングノートに早変わりします。金額順に実物をカラーで一覧できるので、とても便利です。

市販のエンディングノートの場合、欄の大きさがその人の持つ預金や証券などの財産の実態に合っていないことがありますが、この方法ならノートの記入欄にとらわれることのない、オリジナルのエンディングノートが簡単に完成します。

プリントアウトしたものを、市販のエンディングノートや普通のノートに貼るのもいいでしょう。

相続対策・防災対策にもなる

「資産モノ」の中身が紙になっていれば、高齢の家族とも共有しやすくなります。家族間で相続などデリケートな問題を抱えている場合は、残高のプリントアウトは家族に渡さず、通帳の表紙の写真だけ渡すなど、カスタマイズも可能です。

プリントアウトしたものを防災リュックに入れておけば、災害時に重要書類や貴重品を紛失した時にも役立ちます。