・「絶対にもうかる」正規の金融機関に言われたら…資産を守る重要手段

新型コロナウイルス感染症が感染症法上の5類(季節性インフルエンザと同等)に移行し、街には随分とにぎわいが戻ってきました。しかし経済への爪痕は深く、コロナ関連倒産は現在でも増加傾向にあります。

【新型コロナウイルス関連倒産件数】

東京商工リサーチ 新型コロナウイルス関連倒産動向調査(2023年5月)より著者作成

日本より比較的早く経済を再開させたアメリカでも同じような動きがありました。新規感染者数の落ち着きが見られていた2022年6月15日、アメリカの化粧品大手レブロンが破産を申請したのです。

老舗化粧品メーカーが1兆3400億円の負債を残し経営破綻

レブロンは1932年3月にチャールズ&ジョゼフ・レブソン兄弟とチャールズ・ラックマンが設立した化粧品会社で、日本には1963年に進出しました。

創業期から革新的なネイルエナメルやリップスティックでシェアを伸ばし、特に1973年にリリースした香水「チャーリー」は世界的にヒットします。1980年代には当時のスーパーモデルを起用したキャンペーンが当たり、レブロンは化粧品業界で世界トップクラスの売り上げを持つ大企業へと成長しました。

しかし、次第に国内のライバル企業や海外勢との競争が強まり、徐々に業績が悪化します。近年は2016年から最終赤字が続いていました。そして2020年は新型コロナウイルスによる急激な売上高の減少に見舞われ、およそ6億ドルもの純損失を計上します。

【レブロンの業績】

レブロン 年次報告書より著者作成

新型コロナウイルスに伴う強力なロックダウンはレブロンのサプライチェーンにも深刻なダメージを与え、同社の供給網を混乱させました。それを立て直すことができず、レブロンは破産法の適用を申請し経営破綻します。破綻時の負債は最大100億ドル(約1兆3200億円)にも上ると推定されました。

レブロンは2023年5月、経営権を譲り渡すことを条件に27億ドル以上の債務を削減し、破産から脱却しました。レブロンの新しい所有者にはキング・ストリート・キャピタル・マネジメントやアンジェロ・ゴードンといった投資ファンドが名を連ねています。