すべての年代で「学ぶ」「働く」「遊ぶ」を同時進行する

これまで私は会社員、派遣社員、フリーランス、経営者など立場をくるくると変え、やった仕事は50職種以上になります。新しい環境に飛び込むことの繰り返しでした。

世間では「一度入った会社は、続けるべき」「長く続けてこそ、会社員の価値がある」などといわれます。

でも、そもそも会社とは期間限定のもの。もっというと、家族の形態も期間限定のものです。いつか、会社や家族のなかの役割から解き放たれることは、否が応でもやってきます。

これまでの「学び(20歳前後まで)→労働(60歳前後まで)→老後(死ぬまで)」という一辺倒のライフコースはなくなり、すべての年代で「学ぶ」「働く」「遊ぶ」を同時進行し、柔軟に変化していく時代になりつつあります。働くことに加えて、学んだり、遊んだりしているから、次のステージも生まれてきます。

会社というのは、働くだけの場で老いたら使い捨てにされるものではなく、ひとつの“踏み台”だと主体的に考えたほうがいいのです。

会社のなかだけでなく、社会全体をフィールドにして生きていく方法は無限にあります。何十年と働いてきた会社員や、休みなく家事や育児を続けてきた主婦がなにもできないはずはありません。

そして、社会全体をフィールドと考えると、これまでよりずっと多くの人の幸せに直接的に貢献できる姿が見えてくるのです。