ケーキ付き無料セミナーには行かない
無料で情報発信している意味を考えよう
SNSを見ていると、「無料で学べる働く女性のためのマネーセミナー」という広告をよく目にします。コロナ以前はケーキ・コーヒー付きもとても多く、タダでケーキも食べられて学べるなら…とセミナーに足を運んだ人も多くいるようです。
このような広告は、あくまで憶測ですが「資産形成をするためにも正しいお金の知識を学ばないと」と思いたった20代後半~50代前半くらいの人に届くようにターゲットを絞って配信されているように思います。また、セミナーにもよりますが、登壇する講師になかなか立派な謝礼を払っているケースも少なくありません。私の会社にも、「うちの会社と提携して無料セミナーの講師をしてくれませんか?」といった内容の依頼が少なくなく、講師謝礼の高さにびっくりしたことがあります。
考えてみてください。どうして、広告費・人件費がそんなにかかるのに、無料で開催できるのでしょうか。それは多くの場合、参加した人に買ってもらいたい不動産や保険、投資商品といった商品があるから。全員でなくても、一部の人に商品を買ってもらえば、かかったコストなんてあっという間に回収できます。「無料」でサービスを受けられるなんて通常はあり得ず、必ずなんらかの裏があるんです。
行くなら強い意志を持って
私自身、金融機関や自治体主催の無料の消費者向けセミナーに講師として登壇することもあり、「商品やサービスを知ってほしい」「市民に学びと交流の場を提供したい」など、主催者によってさまざまな狙いがあることを知っています。
無料セミナーに行こうか悩んだときは、必ず主催会社と何を売っているかを調べて、「行ったら売られるかもしれない商品」を確認してください。その会社がすでに利用しているところであれば大きな問題はないでしょう。学ぶことだけを目的に一切何も買わない強い意志を持って参加するのもアリです。とはいえ、セミナー後には営業電話が何度もかかってくる可能性も。そのことを覚悟の上で検討しましょう。