公社賃貸とUR賃貸はどう違う?

地方住宅供給公社が提供する賃貸住宅を一般に「公社賃貸住宅」と呼びますが、これは同じ公的賃貸住宅の「UR賃貸住宅」とよく混同されます。両者にはどのような違いがあるのでしょうか。

大きくは運営母体の違いがあります。既述の通り、公社賃貸住宅は地方住宅供給公社によって運営される賃貸住宅です。対してUR賃貸住宅は、都市再生機構(UR都市機構)によって運営されています。都市再生機構は、もともと日本住宅公団として大都市圏などに大型の集合住宅(いわゆる「団地」)を供給してきました。

借りる際の費用としては、どちらも礼金や仲介手数料がかからないことで知られます。また契約を更新する際の更新料も発生しません。

ただし保証料については、公社賃貸住宅では発生する可能性があります。公社賃貸住宅では原則として連帯保証人が求められますが、連帯保証人を用意できない場合は基本的に保証会社との契約が必要です。この場合、保証会社の利用料が発生します。一方、UR賃貸住宅ではそもそも保証人が不要のため、これらの費用は発生しません。