2023年3月、三井住友信託銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

 第1位「世界経済インデックスファンド」の概要

三井住友信託銀行の3月ランキング1位は、「世界経済インデックスファンド」だった。同ファンドは、世界の債券と株式に分散投資するバランスファンドである。基本組入比率は、株式50%(先進国株式30%、新興国株式15%、国内株式5%)、債券50%(先進国債券30%、新興国債券15%、国内債券5%)となっている。2月末時点における1年騰落率は4.13%のプラスリターンとなっており、安定的な利回りが期待できるファンドとして、4月以降も三井住友信託銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■世界経済インデックスファンド
基準価額 2万8814円
信託報酬 0.55%(年率・税込)
純資産残高 1740.54億円

<騰落率>
1カ月    1.06%
3カ月   -0.53%
6カ月   -0.86%
1年        4.13%

※2月末時点

全体を見て:インデックスファンドが人気

三井住友信託銀行では、インデックスファンドの人気が高かった。ランキング2位の「My SMT 日経225インデックス(ノーロード)」は、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。3月は3.11%のプラスリターンとなり、3月末時点における1年騰落率も2.88%と堅調だった。3月の日経平均株価は3カ月連続で上昇し、終値は前月末比595.92円高の2万8041.48円だった。米国のシリコンバレーに本拠を置く銀行、シリコンバレーバンク(SVB)が経営破綻し、世界の金融市場が動揺。そのため、3月半ばに株価が下落した。しかし、米国と欧州の金融当局は対策を講じ、市場は落ち着いて株価は回復に転じた。4月以降も、同ファンドが三井住友信託銀行のランキング上位に入るかどうかに注目している。

■My SMT 日経225インデックス(ノーロード)
基準価額 1万3712円
信託報酬  0.154%(年率・税込)
純資産残高 52.16億円

<騰落率>
1カ月  3.11%
3カ月  8.46%
6カ月  9.25%
1年     2.88%

※3月末時点