2023年3月、楽天証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の概要

楽天証券の3月ランキング1位は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だった。同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。2月末時点における純資産残高は 1兆8163.34億円となり、国内公募の追加型株式投資信託(ETF除く)の中でトップとなった。4月25日から信託報酬を0.0968%から0.09372%に引き下げることを発表しており、今後も高水準の資金流入が続く可能性は高いだろう。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
基準価額 1万9213円
信託報酬 0.0968%(年率・税込)※4月25日より0.09372%
純資産残高 1兆8163.34億円

<騰落率>
1カ月  3.7%
3カ月 -0.9%
6カ月 -1.1%
1年      8.6%

※2月末時点

全体を見て:外国株式型ファンドが人気

楽天証券では、外国株式型ファンドの人気が高かった。ランキング2位の「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は、「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」を主要対象とし、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンド。これ1本で米国株式市場の投資可能な約4000銘柄に幅広く分散投資できる。2月は3.9%のプラスリターンとなったが、3月末時点における基準価額は1万9628円と2月末の1万9877円に比べて約1.2%の下落となった。3月以降も、同ファンドが楽天証券のランキング上位に入るかどうかに注目している。

■楽天・全米株式インデックス・ファンド
基準価額 1万9877円
信託報酬 0.162%(年率・税込)
純資産残高 8110.47億円

<騰落率>
1カ月  3.9%
3カ月 -0.3%
6カ月 -0.8%
1年      7.9%

※2月末時点