インカムゲイン重視の人におすすめの1本

パインブリッジ・キャピタル証券ファンド(為替ヘッジなし)は、日本を含む世界のキャピタル証券で運用されるため、高い利回りが見込まれます。またデュレーションの短さから金利感応度が比較的小さいこと、世界的な金融機関が発行するキャピタル証券に投資することから、ある程度安定した運用にも期待しやすいでしょう。

これらのことから、パインブリッジ・キャピタル証券ファンド(為替ヘッジなし)は、積極的に値上がり益の獲得を目指す人より、インカムゲイン重視の人に向いている投資信託といえます。高い利回りを追求したい人は、パインブリッジ・キャピタル証券ファンド(為替ヘッジなし)への投資も検討してください。

ただしキャピタル証券は、発行体の財務が悪化すると強制的に元利金が削減される可能性があることに注意が必要です。2023年3月には、クレディ・スイス・グループ発行の「AT1債(Additional Tier1債)」が無価値化される事態が発生しています。

このように、キャピタル証券は高い利回りに期待できる一方、普通債券にない独特のリスクもあります。投資の前に必ず目論見書を確認し、リスクを十分把握してから判断してください。

【パインブリッジ・キャピタル証券ファンド(為替ヘッジなし)の概要】

銘柄 パインブリッジ・キャピタル証券ファンド(為替ヘッジなし)
運用会社 パインブリッジ・インベストメンツ
ファンドのタイプ 内外債券型
設定日 2015年9月4日
信託期間 2029年7月30日まで
決算日 2・5・8・11月の各16日
受渡期間 6営業日
販売手数料(最大、税込み) 3.3%
信託報酬(全体、税込み)      1.463%
信託報酬(販売会社、税込み) 0.77%
信託財産留保額 0.3%
販売会社 みずほ証券

 

執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。