新聞と週刊誌が不調…朝日新聞社は何で稼ぐ?
新聞や週刊誌の販売が振るわない中、朝日新聞社はどうやって収益を得ているのでしょうか。実は、朝日新聞社の稼ぎ頭は不動産となっています。
朝日新聞社は3つの事業セグメントを持っており、うち最大の売上高を持つのは朝日新聞などが含まれる「メディア・コンテンツ事業」です。しかし利益では「不動産事業」に頼るところが大きく、2022年3月期では同セグメントが最大の利益を稼ぎ出しました。
【朝日新聞社のセグメント情報(2022年3月期)】
出所:朝日新聞社 2022年3月期有価証券報告書
朝日新聞社は「中期経営計画2023」を策定し、2021年度から2023年度を「持続可能な成長軌道への道筋をつけ、未来を切り開いていく3年間」と位置付けました。計画の中ではデジタル、不動産、イベントを収益の柱に据える一方、プリントメディア事業は合理化を進めるとしています。朝日新聞社は『週刊朝日』以外にも人気雑誌を持ちますが、今後は紙媒体のものは規模を縮小させるかもしれません。
執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。