米金利の横ばい~低下を予想する人におすすめ
パワード・インカムは、最大5倍までレバレッジをかけることから、債券の価格変動リスクが比較的高い銘柄です。金利上昇時には債券価格の下落をより大きく受けることになり、高い利回りの恩恵をうまく享受することができません。
反対に、今後アメリカの金利が低下するならトータルリターンは向上すると考えられます。またアメリカの金利が横ばいでも、インカム収入が積み上がることで基準価額は押し上げられることとなるでしょう。
つまりパワード・インカムは、アメリカの金利が上昇しない局面でパフォーマンスを発揮することが期待できます。アメリカ金利の横ばいまたは下落を予想する人は、パワード・インカムを検討するとよいかもしれません。
なおパワード・インカムは、債券への投資の際にスワップ取引を用いるため、為替の影響は限定的です。スワップ取引とは、実際に商品の受け渡しを行わず、その投資効果(リターン)のみの交換を行う取引を指します。したがって、リターン部分は為替の影響は受けますが、元本部分は原則として為替の影響がありません。円安が進んでも、基準価額の押し上げ効果は限定される点には注意してください。
【債券パワード・インカムファンド(資産成長型)の概要】
銘柄 | 債券パワード・インカムファンド(資産成長型)(愛称:パワード・インカム) |
運用会社 | SOMPOアセットマネジメント |
ファンドのタイプ | 海外債券型(レバレッジ付き) |
設定日 | 2021年2月26日 |
信託期間 | 2028年3月8日まで |
決算日 | 3月8日 |
受渡期間 | 6営業日 |
販売手数料(最大、税込み) | 3.3% |
信託報酬(全体、税込み) | 1.749% |
信託報酬(販売会社、税込み) | 0.99% |
信託財産留保額 | なし |
販売会社 | 大和証券 OKB証券 ひろぎん証券 |
執筆/若山卓也(わかやまFPサービス)
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業(IFA)および保険募集人に登録し、金融商品の販売も行う。2017年から金融系ライターとして活動。AFP、証券外務員一種、プライベートバンキング・コーディネーター。