“ギャラ飲み”で数百万円を稼ぎ人脈も広がる

しかし、新型コロナウイルスのパンデミックでサロンの売り上げが落ち込み、収入も大きくダウン。自己投資を続けていくのが困難になりました。そんな時に、モデル時代の友人から教えてもらった高収入バイトが、いわゆる“ギャラ飲み”です。

ギャラ飲みとは、専用マッチングアプリに登録し、報酬(ポイント)をもらって男性たちとの飲み会に参加する仕事です。1回の飲み会が3時間程度で報酬は3万円ほどでした。利用者は主として経営者や広告代理店関係者などで、お店も『ミシュランガイド』に掲載されるような一流店ばかり。呼ばれる女性キャストも数人というケースが多く、ビジネスの最前線を走る方々との会食は、起業を目指す私にとって大変刺激的な楽しいバイトでした。

「副業解禁」の流れで勤務先が副業を容認していたこともあり、平日の夜はせっせとバイトに励み、最初の年は200万円、2年目は300万円を稼ぎました。ギャラ飲みで知り合った社長たちとはSNSでつながり、ビジネスゴルフに呼んでいただいたりスタートアップへの相談をしたりして、30歳起業計画がかなり現実味を帯びてきたように感じていました。お金と夢の実現、まさに一挙両得の素晴らしいバイトを紹介してくれた友人には感謝しかありませんでした。あの時までは……。

忘れもしない1年前のことです。マンションのメールボックスに入っていた一通の封書。管轄の税務署からの、マッチングアプリ運営会社からの収入に関する“お尋ね”でした。

●友人の裏切り!? 全てを失うことに… 続きは後編【「やり直したい」マッチングアプリで人生狂った28歳美女の悲しき末路】で紹介します。

※個人が特定されないよう事例を一部変更、再構成しています。