自分の価値観を整理し、「自分ならどうするか」を考える

「お金の流れ」を簡単に説明するならば、「稼ぐ」→「使う」→「差額を貯金したり投資で上手に増やす」です。

この「お金の流れ」で、最後にお金が残るようにすることは人生において大切なことです。かといって、毎日コンビニおにぎりだけを食べて、娯楽ゼロで生きていくのもつまらないものです。バランスよくお金を使って「楽しみ」も手に入れていく必要があります。

それこそ「推しに課金」枠だってあっていいのです。それがあなたに幸福感をもたらしてくれているのなら。お金は気持ちよく使うことも大切です。

好きなことにお金を使うことは、日常生活で全体としてバランスをとることができていれば十分にアリです。

私は、ときどき「オタクFP」とも名乗っています。ゲーム、アニメ、マンガ好きであり、コミックの蔵書は5000冊以上、コミックレビューのコラム連載ももっていたことがあるほどです。

しかし、日常生活はシンプルです。高いお寿司にも興味がありませんし、ユニクロと無印良品とGAPを組み合わせて服代はリーズナブルにすませています。私からすれば服や靴に一点2万円もかけるくらいなら、マンガを20冊買ったほうがいいし幸福感がある、と考えているからです。

こういう優先順位、おそらく普通のお金の本では、あまり認めてくれないでしょうが、もちろんアリです。

お金の流れはシンプルですが、解決策は人それぞれです。人によって解決策は「転職」だったり「節約」だったり「積立定期預金の設定」だったりします。

節約だって、お金をただ削ればいいというわけではありません。「どこにいくら使うのか」「どこが削りどころか」を自分なりに見極めるプロセスだったりします。

つまり、自分の価値観を整理し、立ち位置を確認し、「自分ならどうするか」を考えて行動することが大切なのです。